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2017/05
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思い上がりと思いやりと
発表会まで苦しい2年間だった。
メンバーは7人から4人になり、発表会直前まで足やポイントを覚えられない人の
自主練に、何度も付き合った。スペードや量のハードな足打ちが連続する、一度失
敗するともう入れない、難易度の高いアレグリアス。ファルダも一度取り損ねると、
後半まで取り直しが利かない。群舞なりの理想があった私は、何度も悔しい思いを
し、色んな事を諦め、ソロのつもりで踊ろう、と気持ちを切り替えた。
そして、自分のことを棚上げするその思い上がりは、当日リハに反映される。
たった一度しかないファルダを取るチャンスに失敗。持ち直そうとしている間に足
が疎かになり、ボロボロのまま終了。ショックとプレッシャーは恐怖となって私を
押し潰し、出番直前に楽屋で泣き出してしまった。楽屋にいた先輩方は「あんなに
練習したじゃない。大丈夫よ」と励ましてくれた。そうだ。足の骨が変形する程、
靴が壊れる程練習した。大丈夫だ。そう思い直し、涙を拭いてスタンバイした。
喜びの曲ふさわしいよう、残り少ない時間で自分の気持ちを上げて出て行った。
そこから先の記憶は無い。永遠に感じた9分。何度もあきらめそうになった。その
度に、「あきらめるな! 持ち直せ!」そう言い聞かせて踊り切った。先輩達は楽
屋に戻るなり、私に「良かったよ」と声をかけてくれた。
あの時、先輩達が居なかったら、私は笑顔で舞台に出る事は出来なかった。
先輩方のありがたさと、自分の未熟さを思い知った発表会だった。

(神奈川県 デブでもフラメンコ 40代)

デブでもフラメンコ



※パセオフラメンコ2月号掲載作品
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